低層部のデザインは三井本館の列柱のリズムを受け継ぎ、中央通り沿いに三井本館と調和した建物景観を演出。1階には高さ約26mの光あふれるアトリウムを設け、地域の憩いの場として開放する。この低層部は石とガラスで造られているため、夜はガラス箱のように光る。その上に石とガラスと金属でできたオフィス階、そのさらに上にガラスと金属を使ったホテル階が空にとけ込むような形で伸びている。
日本橋三井タワーのもう一つの大きな特徴は、最先端のスペックを備えたオフィスビルであること。東レ、中外製薬、QUICKなどの本社が移転してくる予定で、すでに満室稼働することが決まっている。「5,000〜6,000人の方々がワーカーとして新たに日本橋三井タワーへいらっしゃることになります」(久末氏)というから、その波及効果も大いに期待できる。
この日本橋三井タワーの核テナントとしてホテルを、中でもマンダリン・オリエンタルというブランドを選んだ理由はどこにあったのだろう。
第一に挙げられるのは「これまで日本橋にはラグジュアリーホテルという機能がなかった」(同)点。ラグジュアリーホテルは街に潤いを与えるとともに、近隣企業や入居してくる企業にとっても必要不可欠な機能だ、との判断である。加えて「三井本館の重厚さと日本橋三井タワーの先進性にマッチし、それぞれの空間を非常にうまく使っていただけるホテル」(同)がマンダリン・オリエンタルであったという。 |